アルツハイマー型認知症の治療薬開発のノンフィクションを読んだ。
アデュカヌマブという新薬が2021年米国で承認された。
アリセプト開発までの道のり
ポストアリセプト薬開発からアデュカヌマブ開発までの研究者達の奮闘を描く
アリセプトという認知症薬があるが、認知症を長くても2年ほど遅らせる効果しかない。
癌でいえば延命効果みたいなものである。
根本治療薬ではないのだ。
それでも、貴重な2年である。
そのための薬ということであれば飲む意義もある。
医者が治療薬という時に、患者側が勘違いしていることがある。
治療薬と聞くと、患者側は治る事を想定している場合が多い。
治療の療は「いやす」という字であり、症状をとるという意味である。
医者が治療薬というときには3つのパターンがある。
2.症状改善薬(痛み止めなど)
研究者が取り組んでいるのは1.の根本的な治療薬である。
しかし、根治薬が出現するのは10年に1つくらいしかないように感じる。
100年生きていれば、10個くらい根治薬が出てくるのかもしれない。
その中の一つ、アルツハイマー型認知症の根治薬に挑む研究者達のノンフィクション。
面白くないわけがない。