ニッチな東洋医学

私は東洋医学を専門としている。

西洋医学全盛の現在において、ニッチな領域をしている。

このニッチが面白いのだ。

 

西洋医学はマニュアル化されており、誰でも同じ治療になりがちだ。

非常に効率はよく、大量生産大量消費、資本主義には相性がいい。

資本も投下しやすく、新薬も目白押しだ。

 

一方、東洋医学はほぼ真逆である。

新たな知見はでるものの、基本的には過去の文献をもとに

今ある処方を工夫して使用していく。

新薬がでるということはない。

個別性が重視されるために、標準的治療というものがない。

効率は悪く、資本主義とは相性が悪い。

 

でも東洋医学を続けていくつもりである。

東洋医学の世界観・人体観というものがある。

西洋医学とは違う系統で人体を紐解き、治療していく。

これが楽しい。

 

東洋医学と西洋医学を融合させようとする流れもあるけど

私は反対である。

混ぜてはいけないと思う。

 

昔の私は融合に賛成であったが

今は反対の立場である。

 

歳をとると、ものの見方が変わってくる。

いいのか、悪いのか。