映画館で映画を観るということ

映画館で映画を観るのが好きだ。

 

「ワンピース フィルム レッド」を見に行った。

ワンピースは昔は見ていたが、話が長くなって最初のような感動が薄れてきたので

ここ何年かは漫画もアニメも見ていなかった。

 

娘が見たいというので、しぶしぶ見にいった。

なぜが初めから泣いてしまった。

Adoの歌唱力のすごさに鳥肌がたった。

つらい現実を逃れて理想の夢の中に誘い込むウタの能力に現代のメタバースをみた。

なぜ泣いてしまったのか?

 

Adoの「新時代」は何回も聴いていた。

なのに映画館で映画とリンクして聴くと、心の奥深くに突き刺さる感覚があった。

不思議な感覚である。

同じ音楽を聴いているのに、環境が変わるだけで感じ方がこんなに変わるのかと。

 

映画館だと、当たり前だけど映画に集中する。

映画以外には気を散らすものはない。

あの他はできないという制限感がいいのかもしれない。

強制的に集中させられる場所。

お尻が痛くなっても、動けない。

2時間の「じっと」を強制される。

家で映画を観る時より、観てよかったと思う感覚も2-3倍違う

そして、内容を覚えている事が多い。

 

私は家では映画を観る事ができない。

まず、2時間の集中を保てないのだ。

 

映画は映画を観る環境が大切。

過去の名作を映画館でやってくれたら嬉しいのにな。

 

私の住む町は映画過疎地域である。

シネコンはなく、流行りの映画は1周遅れくらいで入って来るし

上映される映画は2本程度。

まず選択肢がない。

 

でもソレが好きなのだ。

映画館は人がほとんどいない。

毎回経営が成り立つのか不思議である。

経営する側には痛い問題だが

観る側としては、毎回ほぼ貸し切りのような状態でプレミアム感があるのだ。

 

田舎暮らしが私には合っているようだ。