一体感は薬になる

奇跡を経験する事は人生でいくつもない。

奇跡を見る事もいくつもない。

 

今回のワールドカップグループリーグの日本戦はほんとに楽しい。

4年という年月があっという間に過ぎているが怖い。

 

普段サッカーには興味はないが、ワールドカップだけは必ず見る。

サッカーが好きなわけではない。

日本VS… の構図が好きなようだ。

 

堂安選手のゴールは鳥肌が立った。

体が反応するとはよっぽどだ。

 

自分はただ座ってみているだけなのに

興奮する。

脳が興奮系回路を回しているのだろう。

 

一体感がでるのも嬉しい。

みんなで同じ興奮を味わえるというのも、人間の本能を刺激するのかもしれない。

 

音楽やスポーツは心を一つにするというが、たしかにそうだ。

日常で、みんなと心を一つにする瞬間がどれほどあるのか考えた。

 

ほぼ皆無である。

仕事は淡々とこなし、トラブルが起きないように慎重に行動し

何かを一緒に作り上げているという感覚はない。

 

1人で自己満足をすることは多いが、一体感を出すのは難しい。

みんなの熱量が違うからだ。

 

スポーツはみんなの熱量がだいたい同じになるから

話しやすいし、気持ちを共有しやすい。

自分だけ盛り上がっているということはない。

 

若い頃、音楽ライブに行った時も、見ず知らずの人と輪を組み踊った。

あの時も同じ熱量の人達が集まっていたから自然と同じ行動がとれたんだろうな。

 

時々感じる一体感はここちいい。

深層心理で理解し合える瞬間は気持ちがいいものだ。

 

まさにこの逆が孤独である。

自分の気持ちを誰も理解してくれていない状態。

 

孤独が毒なら、一体感は薬になると思う。