サンタはいる

クリスマス。

12月24日はいつもとは気分が違う。

 

子どもの頃、クリスマスがとても楽しみだった。

ワクワクという擬音語がぴったり当てはまる。

特別な日。

クリスマスから正月・お年玉コースが1年で一番好きだったかもしれない。

 

しかし、青年になり他人と比較するようになり

クリスマスは決して楽しいだけのものではない事を思い知らされる。

愉しく過ごせる人・家はいいが、そうではない人・家があることを知るようになる。

自分が後者にならないように、必死で何かにしがみつく。

「自分は寂しくなんかない」と誰に質問されるわけでもないのに心の中で答えている。

 

クリスマスは年をとるごとに、ドロドロとしたものになりクリスマスよ早く去ってくれという気分になってくる時もあった。

幸せな他人をみるのがつらい時期。ずっと幸せな人なんていない。

 

親となり、またクリスマスは違った意味合いを持つこととなった。

今度は受け取る側ではなく、与える側になったということだ。

「自分は寂しくなんかない」と強がっていた時が懐かしい。

サンタが親ではないと悟られずにどうやって欲しいものを聞き出すか。

それは手に入れる事ができるものなのか?

ちゃんと欲しいものをドストライクで与える事ができるのか?

 

小学校1年生の時、自分が欲しいゲームのカセットではなく癇癪を起した。

親も逆切れし

「サンタはいない!」と言ってはいけない言葉を返されてショックを受けたことを思い出す。

 

子どもの喜ぶ顔を見たい。

いつもとは違う顔と、驚きの顔を見たい。

クリスマスの楽しみはそっちに変わった。

 

それが最高のクリスマスプレゼントである。

自分にとってのサンタはなんなのか?

サンタはいる(子供時代)→いない(青年時代)→やっぱりいる(親時代)、と

気持ちが変わってきた。

 

サンタがいると思いこめるメンタルでありたいと思います。