漢方が手に入らない

日本の医師数は現在34万人です。

私が医師になった2006年は27万人だったので

そのころより7万人増えました。

医師数は右肩上がりです。そりゃ医療費も増えます。

漢方専門医は約2000人と医師の0.5%とレアキャラです。

きっと日常で出会う事はめったにないと思います。

絶滅危惧種に指定されそうです。

 

現在、全国的に漢方薬が手に入らなくなってきています。

コロナでの使用量が爆上がりして、専門家が手に入れられなくなっているという事態が発生しています。

非常事態でありますが、非専門医があまり知らない漢方で対応して乗り切っていますが日に日に使える漢方薬が減り、気分が削がれます。

葛根湯もほぼ手に入りません。

様々なものの流通が悪くなっていますが、2022年は薬が手に入らないという状態が増えました。

いままで、当たり前であったものが当たり前でなくなっていく事を実感した1年でした。

 

自己負担は上がり、病院受診のハードルも上がりました。

少しずつ真綿で首を絞められている事態が進行中です。

本当に日本は今までいい国だったんだなと思います。

やはり失ってみてわかるんだと思います。

 

新NISAの事が話題となっていますが

いまや現金はリスク資産になりつつあります。

時代はゆっくり変化しています。

 

医師数の推移