石油は産業の発展にかかせないもの【漫画評】

「海賊と呼ばれた男」漫画版を読みました。

 

戦後の高度成長期に石油の輸入に命を懸けた男達の物語。

現在の出光興産株式会社の黎明期の物語と言えます。

出光を創業した出光佐三が主人公です。

企業の創業物語は心を熱くしてくれるものがあります。

先人の努力の上に今の私たちの快適な生活があるのだと

改めて考えさせられます。

 

日本の発展のために命を賭して石油を輸入する男達。

戦後の英米の石油メジャーに個人商店として立ち向かいます。

戦後の石油事情についての勉強にもなりました。

いまは当たり前に使っているガソリンや灯油、石油も

先人の努力があって現在安定供給されています。

 

第2次世界大戦は石油を求めて始まり、石油がなくなり敗戦しました。

資源を確保する事の大切さも学べます。

 

男は立ち向かう壁があるほうが生き生きとする生き物なのだと

つくづく思いました。

できないと言われると、してみたくなります。

 

悪い方向へ行くと戦争に向かってしまいます。

漫画でも一歩間違えばイギリスと戦争となりかねないような一場面もありました。

 

会社にとっての一番の資本は「人」である。

という言葉はグッときました。

言葉で言う事は簡単ですが、赤字になって業績が右肩下がりになったときにどうするか。

大赤字でも一人も人員削減しない創業者の考え。

古き良き日本の会社感がでています。

現代の考えにはそぐわない所もありますが、

昔の会社のほうが温かみがあるような気がしました。

 

出光興産株式会社、気になる会社になりました。