婚姻数激減と少子化

子どもが少ない原因の一つに結婚数の減少が取り上げられます。

結婚数の減少→出産数の減少という流れで議論されます。

合計特殊出生率は低下していますが

合計結婚出生率はさほど低下していません。

 

 

結婚をしたひとが生む子供の数

 

どういうことかというと、結婚をしている夫婦はだいたい平均1.7-1.9人は子供を産んでいるという事です。

そのため結婚数が増えれば、出生数が増えるという計算です。

 

結婚数の推移です。

2000年 79万組

2010年 70万組

2020年 52万組

 

びっくりしませんか?

20年で27万組減っています。それも加速しています。

ということは今後子供数も急減するということです。

あと40年で0です。

 

結婚数を今後増やすことができるのでしょうか?

私は難しいと思っています。

どんな対策を打ったとしても難しいと思っています。

 

世界の先進国が軒並み出生数を減らしているということは

国のシステムの問題ではないということです。

管理国家の中国ですら止められないのですから、日本では無理でしょう。

 

少子化対策を考える時にいつもでてくるアンケート結果があります。

「結婚したいけど結婚できない人の割合は○○%です」

というやつです。

いつもこの調査って意味があるのかな?と思っています。

さらに、この調査を基にして少子化対策をしている節があります。

 

「東大に行きたいけど行けない人の割合は○○%です」って言われても

「あ、そうですか」ってなると思います。

 

自分の幸せを求めれば求めるほど、結婚する人の割合が減るというというのは

万国共通で、社会主義国でも民主主義国でも起きています。

 

岸田政権の少子化対策も子供を増やすための政策ではなく

今いる子供達やこれから生まれてくる子供達がよりよく過ごせる政策を提示しているように思います。

裏を返せば、子どもを増やす事はあきらめたように思います。

もちろん、そんなことは言えませんので「少子化対策」といって

どうとでも取れる言葉を使っているのでしょう。

 

少子化対策も分解すれば

① 子供の数を増やす対策

② 今いる子供やこれから生まれてくる子供を大切にする対策

に分かれると思います。

 

つまり現政権は②の対策を行う事を決めたということでしょう。

私は正しい対策だと思っています。

 

そうはいっても40年後が心配です。