哲学というと拒絶反応が出やすいもの。
でも哲学を学ぶと世界が広がり、自分の考えの狭さを再認識させられます。
哲学は道具であり、自分の都合のいいように使ってしまえばいいと思っています。
哲学でも心理学でも、はたまた医学でも生きやすいように使えばいいのです。
とらわれないことが大事。
哲学の歴史というものも面白く、
哲学者が「面白い事」を思い付いてもそれが世間に認知されなければなかったことと一緒です。
そんな中、現代まで生き残ってきた哲学者たちの考えが解りやすく解説されている書物を見つけました。
解りやすい哲学入門書は多々あります。
もう一歩先に行くとエンタメ性があるかどうか?
筋トレの効用をエンタメ性で世に知らしめたテストステロンさん。
それに似た香りがする哲学書があります。
飲茶さんの「史上最強の哲学入門」!
今までの哲学書に足りないものは何か?
「バキ」であると。
ヤバい雰囲気がする書物です。
哲学者と史上最強を目指した男達を同列に扱い闘わせます。
最期に生き残るのはどの哲学者だ。
エンタメ性たっぷりで、一気読み案件でした。
哲学者の思考のかみ砕き方も、今まで読んだどの哲学書よりもわかりやすかったです。
○○思考に反論する××思考みたいな感じで哲学者が闘うので、
人類(西洋人)の思考の流れが分かります。
哲学というとソクラテス!って感じで思っていましたが、
その前にプロタゴラスという人がいました。
相対主義、「みんな違ってみんないい」という考えが出発だったことは新鮮でした。
あれ?紆余曲折しながら現在の「多様性を大切にする」というもっとも人類が進化した価値観にたどり着いたのかな?っておもっていたのに。
紀元前500年頃には主流の考え方だったようです。
「みんな違ってみんないい」っていってたら国が乱れたようです。
誰も責任をとらなくなった…。そこでソクラテスが地下闘技場に入場してくるのです。
知のバトルが始まります。
エンタメ性が少し加わるだけで、一気にその分野の理解が深まります。