漢方が効いてよかった
自分が処方した漢方が効き、患者さんがよくなると嬉しい。
その時は医者冥利に尽きるというものだ。
倦怠感・不眠を主訴にその方はいらした。
とても華奢で色白、低血圧ぎみで冷え性という方だ。
虚証という証になり、桂枝湯類が効きそうであった。
風邪薬としてドラッグストアで売っているが、
専門医は違う使い方もする。
飲んで4日後からすっきりと不眠も倦怠感もよくなったと言うのだ。
診察室に入ってくる表情は明るく、「効いたな」と思った。
こういうことがあるから、漢方治療は面白い。
役に立っているなと思うことができる。
こういう経験を積み重ねて、よりヒット率を上げたい。
PDCAサイクルを回し、効かなかったときは、なぜかを考える。
ほとんどの仕事はルーチンであったり、あまり刺激がないことだ。
漢方もすんなり効く人のほうが少ない。
1日1個でも、いいことができたら良しとしよう。
多くを求めないほうがうまくいくようなきがする。
漢方薬は効かないという人もいるけど
使い方が悪いだけである。
工夫が必要なのだ。
自分のところに来てくれた患者さんには感謝である。
自分が一番勉強になっているから。