東洋哲学を右手に、西洋哲学を左手に
「史上最強の哲学入門」の西洋哲学を勉強し、東洋哲学も勉強してみたくなりました。
西洋哲学は言語や論理の哲学ですが、東洋哲学は体験の哲学です。
極論を言ってしまうと、言語も論理も必要がないのです。
だから、分かりにくいし説明しにくい。
論理はありますが重要視していません。
一番重要なのが、体験・経験です。
もっと簡単にいってしまうと「アハ!体験」です。
そして、役に立つ事を重要視しています。
結果よければすべてよしの哲学。
プロセスはどうでもいい。
西洋哲学はプロセスも重要視します。
論理構造を大切にするためです。
東洋哲学は座禅をしたり、肩を棒で叩かれたり、禅問答ですべてをひっくり返したり。
「なんで?」って事が多数。
でもなんでそうなっているのかが、すーっと腹落ちしました。
腹落ちすると同時に涙が出ました。
東洋の哲人達すげえぇ。
私は東洋医学をしているので、結果良ければすべてよしの考えは納得がいきます。
体験から得た技であるため、説明が難しいです。
言葉にすると本質を失ってしまう。
でも患者さんにはそれっぽい説明をしないといけません。
「つべこべ言わずに、これ飲んどいてください」じゃ今の時代ダメです。
しかし、投薬し、効くという体験を患者さんがしてくれると治療がとてもしやすくなります。
そこには信頼ができ、言葉での説明が不要となってくるからです。
東洋哲学は実生活に大変役にたつ哲学です。
悟りを開く方法と意義を教えてくれた釈迦と老子。
そして悟りを開いたあとの世界がどうなるかを教えてくれる禅。
インド→中国→日本と脈々と哲学が流れている事が分かります。
日本は西洋哲学と東洋哲学がぶつかる所。西洋化された東洋。
面白い所に住んでいることが分かります。