過去に縛られない生き方というのはむつかしいものです。
どうしても、自分が輝いていたと思われる過去の事を思い出し
「あの時はよかったなぁ」と思ってしまいます。
そうすると、今が充実していないようで気分が落ち込むことがあります。
特に10代後半から20代前半は特に楽しかったような気がします。
よくよく考えてみると、「あの時」は「今」の延長なのであって
「今」を充実させることで、未来の自分にとっては「今」が「あの時」になります。
自分が50歳になったときに40代はよかったなぁときっと思うはずです。
20歳の時の自分には戻れない事はわかっているのに、
「あの時をもう一度」みたいな感情になってしまうのは「今」を大切にできていない事だと気づきました。
それに気づいたときに、前向きに考えられるようになりました。
仕事や子育ては忙しい。忙しすぎて1年があっという間です。
でも 忙しい=充実している ということ。
振り返れば懐かしくなるはずです。
「仕事は忙しかったけど充実していたなぁ」
「子育ては大変だけど、一番充実していたかもしれない」 と。
「あの時に戻りたい病」を緩和するために考えたことがあります。
良かったことも、悪かったことも
一つ一つカプセルに入れて、心の中に飾っておくという習慣を数か月前から始めました。
自分の中に自分史博物館を持っているような状態です。
時々、(心の中に)見に行きますが羨ましいとは思わなくなりました。
自分史博物館を現在進行形で作っています。
そうするとわくわくしてくるようになりました。
「今」がまた一つのカプセルとなって納められます。
人生はとにかく経験です。
仕事も子育ても実は今しかできない経験なのだと気づきました。
自分史を作っているので人と比べる必要がありません。
楽しい、楽しくないを軸に考えれば
学生時代が一番楽しかったのは覆りません。
でも、充実を軸に考えれば今が一番充実(=忙しい)しているような気がします。
自分史博物館にどれだけ、カプセルを並べれるか。
悪かったこともカプセルに入れてあるので、後悔もなくなりました。
ただの思い出に成り下がりました。
今年も残り2か月弱。
どんな「思い出」を増やしていくことができるのか?
楽しみが増えました。